【長野県】松代大本営慰霊祭をしめやかに
8月10日、長野県松代市象山にある松代大本営地下壕の前の石碑にて、平和統一聯合長野県本部は慰霊祭を行い、会員ら14人が参加した。
敗色濃厚だった太平洋戦争末期、日本軍の最高司令部(大本営)は連合国側に最後の打撃を与え、国体護持(天皇を頂点とする国家体制の維持)など、よりよい和平条件を得ようと考えていた。しかし、東京は海岸から近く広い関東平野の端にあるため防衛機能が弱いと考えており、本土決戦を想定し海岸から離れた場所への中枢機能移転計画を進めていた。
その場所が長野県埴科郡松代町(現在の長野市松代地区)であり、指揮中枢を守るためのシェルターが松代大本営の地下壕だ。この地下壕を掘削する時、この穴の最先端の最も危険な場所で働いていたのが徴用された朝鮮人であり、重労働の為、亡くなった方も多いと言う。
そのような犠牲者を慰霊するため、平和統一聯合長野県本部は、裵康錫常任顧問の指導の下、慰霊祭を執り行った。慰霊祭では思いをこめて献花し、参加者らが祈りを捧げた。労働者たちが、どこよりも固い岩盤を掘り進んでいくことはどれほど困難であったろうか。平和なこの時代に感謝すると共に、この当時のことを決して忘れてはいけない。(記事・蒔田)
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