【岡山】岡山県本部結成8周年大会 400人参加
去る9月14日(土)、平和統一聯合岡山県本部では、結成8周年記念大会を開催。今回は、他連合会や第11連合会の他県からも役員や在日の多数の参加があり、400名に及ぶ大会になった。
この大会に先立つ8月、中央本部結成9周年記念大会決議文に基づいて企画された国土縦走自転車ラリーにおいて、岡山県本部は、17日、兵庫県県境の船坂山峠で二台の自転車を北近畿連合会から引継ぎ、後楽園を通過して岡山駅に、続いて平和大使会館で河本勉前県議会議長も応援に駆けつけての激励集会を行い、再出発直後、パンクに見舞われて遅くなり、最終目的地である児島観光港に到着する頃には暗闇の中を走行することになった。そこから自転車を車に載せて瀬戸大橋を渡り、四国(丸亀支部)に到着した時は夜9時近くになっていた。
わずか8人の走者で80Kmの走行だったけれど、医師からドクター・ストップが掛かるような病を抱えながらも、韓国人の妻から“明日は死んでもいいけど、今日は死んじゃだめよ。”と励まされて走った会員も現れるなど、会員・賛同者に大きな刺激を与えるラリーだった。また、このラリーの話しを聞いて、関心を示す在日の方々も多数おられた。
そして、当初は韓国でのラリーの責任を持った南北統一運動国民連合の働き掛けで、韓国政府統一部など多くの団体の後援を得て、24日の臨津閣での“2013世界70ケ国平和統一大会”として結実した今回の平和統一祈願日韓縦走ラリーの様子を紹介する記念大会を予定していたが、このような私たちの活動に関心を持たれた朴槿恵大統領の与党セヌリ党の国会議員である金乙東議員が岡山での大会の話しを聞かれて、是非その大会に参加したいという話しが持ち上がり、最終的には、韓国からは、金乙東議員だけでなく、国連改革に取り組んでいる国連NGOのUPF(天宙平和連合)の尹晶老韓国会長が来られることになり、更に、宋龍天UPF日本リージョン会長まで来られるという思いもよらない規模の大会になった。
一方、大会に先立ち、金乙東議員は個人的にも日韓親善に尽力しておられる小川信幸元市議と一緒に、日韓親善岡山市議会議員連盟の礒谷和行会長と交流する一時を持たれた。
記念大会は、開会後、南北統一祈願日韓自転車縦走ラリーの様子をまとめた映像を上映。
その後、李玉姫岡山県本部会長が開会の挨拶。
次に、多数の来賓を代表して檜田仁元衆議院議員が挨拶。日本の平和と繁栄にとって韓半島の統一が必要と思って長年活動してきたこと、そして日韓トンネルの必要性、日韓を始めとして蒙古斑同属圏を一つにする上での平和統一聯合の役割を指摘された。
次に紹介を受けた金乙東議員は、自分はいつも野人時代の金斗漢の娘、朱蒙のソンイルグクのオモニなど前に何かを付けて呼ばれるけれども、今は、大韓、民国、万歳(三つ子の孫)のハルモ二と呼ばれるのが一番嬉しいと会場を沸かせ、韓半島の統一と北東アジアの平和への思いを熱く語りながら、過去の被害者・加害者の関係を超えて、ドイツが過去を反省しながら世界のために貢献しているように、日本が過去の反省を踏まえ、韓国と共に東北アジア・世界平和のために先頭に立って行くことへの大きな期待を示した。また、文鮮明総裁の理念の下に、在日コリアンを一つにしようと努力している平和統一聯合の活動を激励して来賓の挨拶を締めくくった。
続いて激励辞に立ったUPF韓国会長の尹晶老会長は、五日前大阪で行われた平和統一聯合の大会に、かつて恩讐であり、憎み合っていた民団と朝総連の人たちが、日本人の仲介によって出会っていることに驚きを感じたことに触れながら、日韓トンネルであれ、平和統一聯合やUPFの大会であれ、恩讐関係にあった者同士が出会うことによって、情が通い、誤解が解け、相手を好きになり愛するようになって平和統一が訪れる、そのような活動を一緒にして行きましょうと激励した。
最後に記念講演を行った宋龍天UPU日本リージョン会長は、先ず最初に、平和統一聯合の創設者である故文鮮明総裁のソ連帝国の崩壊の預言(1985年)、東西ドイツの統一の預言(1987年)がその如く実現したように、日本と韓国が一つになり、在日同胞が一つになれば、2020年までに南北が統一されることを指摘。
ヨーロッパ周辺諸国が望まなかった東西ドイツの統一が、ヨーロッパ共同体の統一と繁栄のエンジンになってきた例を挙げながら、これから迎える環太平洋時代において、人類のあらゆる矛盾要素を内包する最大最後の対決線である南北統一の問題点や今後の課題についてパワーポイントを示しながら分かり易く説明、全ての国家が共感できるビジョン、共に出会い、共に生きる間柄を造る生活型統一運動、文総裁の理念である与えて忘れる真の愛の実践が統一の原動力になることを強調、最後に、民団と総連の在日同胞たちが一つになる小さな統一の奇跡を実現しこれから統一への関心を持ち、たゆまない持続的な努力を重ねることによって、2020年までに南北統一・祖国統一を成し遂げましょうと熱く訴えて記念講演を締めくくった。
更に、金元彬事務総長による、写真を上映しながらの南北統一祈願日韓自転車ラリーの活動報告も、改めて、参加者に大きな感動を与えた。
休憩後のエンターテイメントでは、韓国人歌手の韓宇景さんが、“釜山港へ帰れ”や“黄色いシャツ”などの懐かしい歌のメドレーで会場を盛り上げ、壇上に招かれた金乙東議員も一緒に歌って参加者を喜ばせ、在日の婦人たちを中心に、席を立って歌に合わせて踊りを楽しんだ。
エンターテイメントの最後は、参加者一同手を取り合って“統一の歌”を唱和し、閉会の辞に立った佐野岡山県本部常任顧問が、7月4日の平和統一聯合中央本部結成9周年大会の決議文を読み上げてシュプレヒコール、南北統一へ決意を新たに大会の幕を閉じた。
大会後に、金乙東議員が積極的に応じて下さった記念写真や快く応じて下さったサインも、参加者には感動的な思い出になった。
ここ岡山は、日本(大和朝廷)建国において、大きな役割を果たした吉備国があった所であり、韓国の保守派の女性国会議員である金乙東議員が岡山に来られた同じ日に、奇しくも日本の保守派の女性評論家(櫻井よしこさん)が日本の保守派主催の大会に来岡するという不思議な符号もあり、これまで日本の政府与党から来日の誘いがあっても心が動かなかった金乙東議員が、今回はどうしても行きたいと思われて、天皇家とも縁が深く、保守派の大きな拠点でもある岡山に来られたことは、今後の韓日一体(祖国統一)が始まる大きな起点になることを期待させる大会にもなった。
(文責:FPU岡山・小泉)
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