11月24日、全国で24番目となる「日韓トンネル・国際ハイウェイ推進岡山県民会議設立大会及び講演会」がメルパルク岡山で開催され、議員・有識者ら250人余りの世話人・賛同者が参加した。韓国日本大使館参事官、中近東アフリカ局長等を歴任した天江喜七郎氏が記念講演を務めた。
開会と同時に国際ハイウェイプロジェクトとしての日韓トンネル構想を余すところなく表現した映像が上映され、終了後、主催者が「岡山県民会議の設立大会は、民族、人種、宗教を超える事を目的とした国際ハイウェイ構想の一環である」と挨拶した。続いて、大塚正尚日韓トンネル推進全国会議事務局長が経過報告と共に、今回の大会が47都道府県の過半数の峠を越えた事の喜びを強調した。
続いて、天江氏は「東アジアの心を繋ぐ・日韓トンネル」のテーマで冒頭に「東アジアの状況の変化」と題して、パワーポイントを使用し、過去からのアジア全体の歴史を俯瞰しつつ、①現在の中国の夢 ②米国のアジアシフトの限界 ③ロシアの対中国への接近等から歴史を前提とした世界平和高速道路の一環として建設中の「日韓トンネル」に対する期待を表明した。
そして日本の取るべき道として、周辺諸国への外交的措置が重要であり、なかでも対韓政策は正しくあるべきと述べた上で、日韓トンネルの存在を次のように語り、締め括りの言葉とした。
①日韓間の人的物流の飛躍拡大
②日本と韓国の直結によりユーラシア大陸をも直結
③日本の国際化を最大限に推進
④東アジア共同体の基盤を提供
⑤東アジアの平和と繁栄に寄与
今回の大会では、全国で初めて「国際ハイウェイ推進」という名称が付いている点が特徴的だが、この名称付与については、平和統一聯合岡山県本部が後援する立場から、将来の南北自由往来や中国本土との深い縁のある県であることなどを考慮し、県民会議に国際ハイウェイの名称を付けることを訴え続けてきた結果だ。また代表世話人や幹事長、閉会の挨拶をされた主だった議員の方々が、平和統一聯合の活動を通じての出会いであり、他の都道府県と違った特徴と言える。さらには、民団系の中でかつて対立関係にあった中心人物も参加した。
文鮮明総裁の自叙伝を既に読んでもらっていたその中の一人の元団長からは、日韓トンネル・国際ハイウェイ構想に対して、「かつて100 年前(明治時代)に瀬戸大橋を構想した人物がいたが、その夢が100年後に実現した。この日韓トンネル・国際ハイウェイ構想も素晴らしい人類の夢、希望であり、今の時代では必ず実現する」と励しの言葉があった。
一方、日韓トンネル推進広島県民会議会長(三谷積福山市議会元議長)から紹介され参加したもう一人の民団役員は、熱心にメモを取り、感動した旨を述べた。後日、担当者が岡山の有力な在日の団体の送年会に招待された。
また、かつて朝鮮学校の理事長も務めた方(平和統一聯合岡山県本部の結成記念大会で毎回賛助広告を協力)は、世話人も快く承諾され、大会後の茶話会にも、多忙な中最後まで参加し、慰労と激励の言葉を残して会場を後にされた。
岡山県の小泉政幸事務局長は「今回の県民会議結成に向けて在日の方々に出会う中、文総裁がその実現を強く訴えられた日韓トンネル・国際ハイウェイの運動は、非常に大きな力になる」とコメントしている