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『二十一世紀の朝鮮通信使』 ユネスコ世界遺産(世界の記憶)登録申請 福岡県内分

登録申請リストには、福岡県内からは、福岡藩朝鮮通信使記録(黒田家文書)と小倉藩朝鮮通信使対馬易地聘礼記録(小笠原文庫)が入っている。

①福岡藩朝鮮通信使記録(黒田家文書)

「朝鮮人来聘記」11冊
「朝鮮人帰国記」4冊
ともに、1763年~1764年の朝鮮通信使を、筑前相島において応接した福岡藩の記録である。来聘記は往路、帰国記は復路の記録となる。
この時、天候不順のため副使船が着岸に失敗して大破、航行不能になっており、その事後処理に通信使や福岡藩は苦労している。
通信使は長い旅程のなかで幾多の苦難に遭遇しているが、これはその代表的な例である。


②小倉藩朝鮮通信使対馬易地聘礼記録(小笠原文庫)

「対州御下向海陸日記」2冊
「対州御下向小倉より海上日記」1冊
「対州御滞留日記」1冊
「対州御在館中日記」1冊
「従朝鮮国進献御品守護海陸日記」1冊
1811 年の朝鮮通信使は、対馬で聘礼行事を行ったが、この記録は将軍に代わり朝鮮通信使から国書を接受した小笠原忠固(小倉藩主)の記録。最後の朝鮮通信使の聘礼行事として貴重。

*以上は、NPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会のホームページが公開する登録申請リストから引用した。お断りしておく。

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【転載】『二十一世紀の朝鮮通信使』(朝鮮通信使と共に 福岡の会 編)

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