去る12月19日(日)、コロナ禍で9月開催予定を延期していた日韓文化講演会「恨を解く」が、岡山国際交流センター・レセプションホールで開催された。
講師は、昨年11月、日韓親善協会中央会(会長・河村建夫衆議院議員/当時)主催の日韓国交正常化55周年を記念する特別講演会で、同名タイトルの講演をされた京都大学東山会会長・太田洪量氏を招いた。(主催・実行委員会/実行委員長・河本勉FPU岡山会長)
参加人数は66名だったけれど、日頃から、平和統一聯合・世界平和女性連合・世界平和家庭連合と縁のある議員だけでなく、二人の民団の元副団長、在日韓国商工会議所岡山の専務理事、朝鮮総連岡山県本部委員長、岡山朝鮮初中級学校元理事長、中国四国地区華僑華人総会会長、FPU岡山各支部顧問、若い世代からもCARPの副学舎長、そして、一般の歴史好きな在日や日本人、憲法を守る会の会員といった、幅広い立場からの参加があるなか、新羅によって滅ぼされた百済の書記官が中心となって編纂された「日本書紀」に記された百済の恨について詳しく解説され、最後は、江戸時代から明治維新以降に掛けての日本伝統の国学と韓国由来の朱子学の思想闘争といった日頃聞き慣れない内容についても詳しく語られた。
講師の著書である「恨を解く」と新著「新・恨を解く」の内容を加えた初めての講演で、日韓友好について、古代史を中心にして考える貴重な時間となった。
最後に閉会の挨拶をした朝鮮通信使(牛窓国際交流フェスタ実行委員会主催)の実行委員でもある布野浩子前瀬戸内市議会議員の飾らない感想や挨拶は、会の雰囲気をさらに有意義にしてくれた。
別れ際に挨拶を交わした朝総連の委員長からは、こういう話しは、もっといろんな人に聞かせたかったという感想があり、翌日、民団の元副団長からは、今までの講演会の中でも最高の講演会だったという御礼の電話があるなど、後援した平和統一聯合の立場からも、講演会開催の意義を強く感じることができ、感謝でした。
(文責)FPU岡山・小泉