東京連合会が中心となって開催してきた、クリスマスチャリティーコンサート2014が、12月6日、東京都・新宿文化センター小ホールにて開催され、200名の席は盛況で満席となった。今回のコンサートは、若手アーティストのステージと丁讃宇氏による演奏とトークの2部で構成された。このコンサートは、今年で4年目を迎え、収益金の中から在日同胞社会発展のために、必要な物品を寄贈したきた。今回は、3団体(民族系学校2箇所、民団系老人ホーム1箇所)に物品が寄贈される。
コンサートでは、まず主催者を代表し、李和明事務局長が歓迎の挨拶を述べ、3名の来賓を代表し、大塚克己平和統一聯合中央本部会長が祝辞を述べた。
そして、いよいよ若手アーティストのステージを迎え、薄井志都さんのフルート、田中恭美さんのアルトサックスによるクリスマスをテーマにした選曲で3曲が演奏された。続いて、金剛山歌劇団の民謡歌手 黄娜璃さんによる「海の歌」、司会を務めた李慶美さんも加わり、「朝鮮民謡メドレー」が歌われ、会場も朝鮮のノリと雰囲気に包まれ、会場からも「チョッター(良い)」という掛け声も出て、大変に盛り上がった。
続いて、毎年、出演してくださるヴァイオリニストの丁讃宇氏とピアノ伴奏の武田加奈子さんによるステージとなり、クラッシックの雰囲気にガラッと変わって、カッチーニのアヴェ・マリアが演奏された。このカッチーニの作品は他の作家の描いている世界と一風違い、マリアの息子 イエス・キリストがこれから受難の道に行くのを感じている心情世界を描いていると丁氏は説明した。続いて、映像音楽をテーマにした選曲で数曲演奏された。それぞれにエピソードが紹介されながら、分かり易く楽しみながら聞くことができ、40分ぐらいの時間ではあったが、あっという間の演奏会だった。ラストには、朝鮮半島の北と南の代表曲「懐かしい金剛山」「臨津江」を統一への祈りを込めながら演奏され、会場から満場の拍手を受けた。拍手がなりやまない中、アンコールの声もあがる中で、花束贈呈のあと、アンコールで韓流ブームで有名になった曲を日韓交流の愛を込めながら演奏され、最初から最後まで観客は素敵な演奏会を楽しむことができた。
演奏ステージの後、金満辰実行委員長より感謝の辞が述べられ、「今から23年前の今日、平和統一聯合の創設者 文鮮明総裁と朝鮮民主主義人民共和国の金日成主席が出会ったとても記念となる日です」と平和統一運動について紹介された。さらに「在日の和合と平和統一、頑張っていきましょう」と激励の言葉が述べられ、応援してくださる観客の皆様に感謝を捧げた。
続いて、支援先の目録贈呈の時間となり、3団体の代表が登壇。李事務局長より、目録が贈呈された。続いて、抽選会が行われ、後援者、後援団体による提供の下、会場は一機ににぎわった。最後に、全体で「きよしこの夜」をクリスマスのお祝いと皆の幸せ、平和統一への祈りをこめて歌い、コンサートは閉会した。
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