祖国の統一を願う長野県本部は、4月21日同市内の会場において柳寛順烈士精神宣揚「祖国統一祈願祭」を開催し、各地から140名を越える参加者が集い、元民団長野支部団長、元総連北信支部委員長、民団系総聯系の在日の方々なども出席した。祈願祭では柳寛順烈士に関する映像上映、献花・奉献文朗読、2名による講演、午餐会が行われた。
この日は陰暦の閏3月1日にあたり、三一独立運動の先駆者となった柳寛順烈士の精神を宣揚しつつ、同じ民族でありながら、別れてしまった祖国の南北統一と共に民団、総聯の和合統一を願いが込められ、主催者が企画したものだ。
始めに「アジアのジャンヌダルク柳寛順」という映像を鑑賞し、参加者らは柳寛順烈士がどれだけ祖国を愛してきた少女だったのかを再確認する場となった。その後、祝電の披露があり、駐新潟大韓民国総領事から刺繍入りの素晴らしい祝電が紹介され、参加者らも感動を受けた。
続いて、献花と柳寛順烈士への奉献文が朗読された。奉献文はとても心のこもった内容で、涙ながらに語る朗読に参加者も皆心打たれた。
その後、鄭時東中央本部会長により迫力ある統一に向けての熱いメッセージと、辛英尚在日文芸評論家・文学博士による講演が行われた。辛博士は、独立運動当時の状況を分析し、当時の国民の6人に1人が参加し、世界的にも参加率の高い運動であったこと。この運動は、この時で終わったのではなく、これを決起として朝鮮解放につながった意義のあるものだったこと。さらに、南北統一に向けて平和統一聯合の役割は非常に大きいこと示唆された。
午餐会では、美味しい昼食を囲んで歓談した後、サックスを含めたミニバンド演奏、有志による歌やスピーチ、来賓の方々によるピアノ演奏、講師の先生方による歌の披露が行われた。この様子はまさしく平和統一の名前通り、南北が家族のように和合するような幸せな雰囲気で、参加者らは「在日の和合統一、祖国の南北統一、そして世界平和をこの長野から再出発しよう」と互いに誓い合った。
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