福ちゃんの福チュモニ(2016.8.1)
「ただ一緒に写真を撮りたかっただけなんです」
「オンニ(お姉さん)一緒に写真を撮りましょう」と17歳の李恩朱さんが無邪気に声をかけたのは北朝鮮のホン・ウンジョン選手(2008年北京五輪の体操金メダリスト)でした。そして、その自撮りの写真が「これぞオリンピック精神」と瞬く間に世界的な話題となり、当の本人も「何故ここまで話題になるのか」とびっくりしているほどでした。
他の国の選手同士ならばこれ程までに話題にはならなかっただろうと思います。言い換えれば、それくらい韓国と北朝鮮の関係が険悪であるという事を世界が共に認めていたからではないかと思います。しかし、以外にも仲良く写真を撮る姿に驚いたのかもしれません。14歳で韓国へ渡った李選手がどれほど南北の政治的な問題に関心を持っていたかは分かりませんが、計算して行った行為ではなくただ自然に同じ家族のように姉のように気軽に接した結果であって、その姿が素直に美しかったのだと思います。そして、「血は水よりも濃い」の諺のように南北は一つだと実感する出来事でもありました。