私達人間は、一つとして自らの力のみで存在する事はかなわいません。にも関わらず高慢不遜な態度で生きる人のなんと多いことでしょう。
地球環境の悪化に伴い、呼吸器疾患が増えてきた一因に、森林開発による砂漠化があります。生態系を破壊し、漁業資源も乱獲によって絶滅危惧種類が毎年増えていっています。
天文学的な浪費は、人類の未来に暗澹たる結果をきたしています。果たして人間に万物の霊長たる資格、権利は認められるのでしょうか? 甚だ疑問に思うところがあります。
調和と秩序、自然界の在り方に学ぶ謙虚な人間社会を政治、経済、科学の分野を超えた有機的関係性で成り立たせる組織作りが、本来国連が果たすべき役割ではないでしょうか。
しかし、現状では何一つまともな施策も、軍事、経済優先の力の誇示に止まっています。生命の供給源である地球環境、資源問題に取り組む時は、今です。
完成した社会は完成した人間一人の姿に似ています。脳の命令に四肢五体が即応して神経系、循環器系、消化器系、免疫系が連動して生命の維持、促進してます。隣り合う細胞同士が互いの責務を黙々と果たすように、私達人間が隣り合う人同士、国同士が慈しみ愛し、保護し補う関係性こそ、歴史が願ってきた形が天国と呼べないでしょうか? 手ぶらで生まれてきたのに、持ちたい欲望が過ぎれば、癌細胞として切除手術を余儀なくされることでしょう。