11連合会の会員15人は3月18日、鹿児島県日置市美山にある伝統的工芸品・薩摩焼で有名な壽官陶苑を訪ねました。
韓国の名誉総領事であられる第14代沈壽官先生は、韓国から日本に嫁に来た婦人たちに次のようにコメントし、婦人達をいたわり暖かく迎え入れてくださいました。
「皆さんは時代も環境も事情も違うが、異国の日本で新たな生活を踏み出した点で初代当吉が日本に連れて来られた時と同じような立場、なにかとご苦労も多いでしょう。辛い時には何時でもここに来て下さい。お話し相手になりましょう」
第14代沈壽官先生は名誉総領事として、韓国大統領就任式や天皇主催の韓国大統領歓迎晩餐会などに招かれた時のお話、ご子息15代を韓国の窯元に修行に出した事、その15代が13代の遺志であった世界に散らばった先代の作品も集めての「薩摩焼パリ伝統美展」をご実現してくれる事、海部俊樹、小渕恵三前総理との逸話などなどお話してくださいました。そのお話の背景に400年守り通してきた伝統と技術・血統という歴史の重みを感じとることができました。
資料展示館を見学した後、鹿児島県本部に移動、婦人たちが心を込めて準備した昼食を頂きながら、第2回在日同胞指導者セミナーのDVDダイジェストを見ました。食事後、一人一人が自己紹介をしました。
今回の訪問は、在日同胞歴史において重要な人物である第14代沈壽官先生に良い形で出会うことが出来た事が最も重要なことであったと思います。一人一人の感想、意見もそのことに集中していました。
報告:池田幸一
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