記事一覧

平和統一聯合創設16周年を迎えて

世界潮流

 既に平和統一聯合も16 周年を迎えた。平和統一聯合という名前で会った人々が、走馬灯のように過ぎ去っていく。そして、在日同胞社会には、民団と朝総連、そして道民会と郷友会というものがある。ところで、その中には平和統一聯合が存在する理由は何なのかと反問する人もいるようだ。

平和統一聯合が生まれた理由は?


 基本的に平和統一聯合の趣旨文に基づいて「国境のない日本の地で、統一なる同胞共同体として」とある真の共同体を成して行こうと努力する団体である。
そして南北統一とともに、「ために生きる共生・共栄・共義の時代」を開くこと、「韓日をつなぐ国際ハイウェイ構想とその実現を日本とともになさなければならないという天意に従って、歴史的な使命」を成そうとする団体である。
 この立場があるゆえ、わが事務所に訪ねて来られる人々は、南北統一や差別の痛みを分かち合い、どのように生きて行けばよいのかを、訊ねるために来る方も増えている。そして平和運動を広げるために必要な資料を要望する団体も増えているのである。
 何日か前に、高賛侑監督の「アイたちの学校」という映画を上映した。映画鑑賞会を終えて交流する過程で、ヘイトスピーチについての話を聞いた。
 その話を聞きながら、「人生をバラ色に変えるコミュニケーション」(Kim Pitt 著)を読んだことを思い出した。著者も日本で歴史を教えていた。彼は、
日本の学校に通ったことのない者が日本の歴史を教えることはできないという理由で、教壇を去らざるを得なかった。このように、わが事務所を訪ねてくる人々は、解決したい問題があるとか、相談をしたくて来られる方が多い。

平和統一聯合はどのような事をしてきたのか

 日本の世界平和統一家庭連合会長であり平和統一聯合の常任顧問である徳野会長の講演会を見ると文鮮明総裁の人生の価値観に対して良く表現されている。徳野会長が講演した内容を視聴すれば、文総裁が平和統一聯合を創設した理由に対して理解するのに役立つと思う。
 2004 年7月4 日平和統一聯合創設大会以降に、同年11 月在日同砲祖国訪問大会(後日、第一回総心情圏平和統一大会と称する)を始めとして、第2 回総心情圏平和統一大会(2005 年7 月12 日)、第3 回総心情圏平和統一大会(2005 年12 月27 日)そして、文鮮明先生自叙伝出版記念大会(愛知・東京・広島・大阪)大会を開催した。それ以外にも、大小様々な大会があった。文総裁が聖和された後には、「平和統一祈願!自転車国土縦走企画2013」が、今ではPeace Road として定着し、毎年日本では、7 月から縦走し文総裁の聖和の日に合わせて韓国の縦走者達と一緒に走って行きながら、未来のやるべきことを無言で約束する今やお決まりの行事となっている。

これから平和統一聯合がすべきことはなにか

 米国の中国接近で始まった1970 年代のデタント時期には、北東アジアの外交変化が微妙に動きはじめた。日本は1972 年に中国と国交樹立をし、1969 年佐藤・ニクソン頂上会談の結果として「韓国の安全」に言及したということだ。言い換えれば日本の役割が取り上げられるようになったということだ。
 このような内容を整理してみると、北朝鮮に接近して行く方案を通して、韓半島に一定の影響力を行使しようとする日本の意図が現れている。けれども、韓国にも少しずつ意識の変化があったという事だ。
はっきり言えることは、韓国において北朝鮮は敵であり、安保的な脅威要因があることは事実だ。対北認識は1970 年代までには崩壊させようとした敵であったが、1980 年代からは北朝鮮を韓半島統一のためになくてはならない「統一のパトーナー」であり、「同伴者」であるという概念が定着してくるようになった。1990 年代には北朝鮮を経済的に助ける対象として認識し、この頃の雰囲気は、韓半島の混乱をもたらす可能性がある北朝鮮の体制崩壊を心配するようになったということである。
 こんな時であればあるほど、文鮮明総裁が主唱した南北統一の法案を広く知らせなければならない。
北東アジアの中心として平和思想を広げながらともに生きる共同体であり、お互いに助け合いながら暮らすために叫ぶべき団体が必要だ。そのような歴史的な要求によってでてきた団体が平和統一聯合と考えられる。

周辺国の対北政策

 このような現実的な韓日関係を改善するため、韓日人が集まり祖国訪問と歴史探訪を通しながら先祖の知恵を共有し、共生・共栄・共義による世界を追求する団体が平和統一聯合である。
 われわれの関心は、若者たちと学者、そして経済人たちが集まり、北東アジアに新しい価値観、すなわち、ために生きる文化を作ることだ。そのため、われわ
れは在日同胞に対する勉強をすると共に未来を模索することが必要である。在日同胞が、この地に生きて来ながら日本の中で堂々とともに暮らして来られたことを証して行こうという団体が平和統一聯合である。

平和統一は小さなことから


 積極的に、韓日関係改善運動と自由の波が起こる条件として、清掃活動から始めようと思う。われわれの大韓民国を助けてくれた国が16 カ国あるが、それらの国々にわれわれの機関誌『平統解放!』を送りながら共感を広げる運動をしていき、誰もが夢見る統一が成されるその日まで、全てが一つになり、叫んでいく団体が平和統一聯合である。不足なる私たちに力を注いでくださる韓鶴子総裁から、去る7月18 日、東京で開催された韓日・日韓祝福家庭特別集会にメッセージを下賜して下さった。韓総裁のみ言を深く刻みながら、他団体と平和を愛する全ての方たちと、平和を成すその日までともに歩みたい。

関連記事

コメントは利用できません。