愛知県本部では、10月24日(金)韓(朝)日交流ゆかりの地、奈良県飛鳥地方を訪ねる歴史探訪ツアーを行った。参加者は、在日コリアン、日本人等合わせて22名。
午前9時前に名古屋駅に集合。マイクロバスで一路、飛鳥へ。途中、古代の韓(朝)日交流史に詳しい、南碩煥 愛知県本部副会長より百済伝来の仏教の普及と国家体制の確立に大きな功績のあった聖徳太子に関する解説があり、正午過ぎに飛鳥歴史公園館に到着。
昼食後、タッチパネル等を通し、古代東アジア文化の結集地、飛鳥の概要を確認した後、高松塚壁画館、高松塚古墳を見学。被葬者が、朝鮮半島系王族との説もあり、有名な壁画や副葬品等から朝鮮半島及び中国の強い影響を見ることができた。今回見学できなかったキトラ古墳は高句麗の文化的影響が極めて強いと言われている。
その後、橿原考古学研究所付属博物館を見学。ちょうど秋期特別展開催中で、飛鳥京跡の発掘調査の成果とともに同時代の東アジアの都城遺跡の最新調査研究についても紹介しており、貴重な遺跡資料を通して、飛鳥と新羅・百済・高句麗や中国等との深い文化交流の跡を確認することが出来た。
参加者からは、「もう一度来てじっくり学びたい。良い機会を与えてくれた。」(日本人 57歳 男性)「博物館に来て感銘を受けたことはなかなかない。歴史をひもとくと韓日や中国の縁の深さを再確認することができる。」(在日コリアン42歳男性)などの感想を寄せられた。
(記・木村光宏)
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