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永遠の同盟は家庭連合運動で

 人間の肉体は、動静脈、呼吸作用、交感神経と副交感神経などの授受作用によって、その生を維持しており、その個性体は体と心の授受作用によって存在しながら、その目的のために活動している。
 さらに、家庭においては夫と妻が、社会においては人間と人間が、国家においては政府と国民が、もっと広く世界においては国家と国家が、お互いに授受作用をしながら共存している。 (原理講論 第1章 第2節)

 人生とは‥。一人で生きることができないため、結婚して家庭を作り、家庭の中で、祖父や祖母、父母、子女、孫らが互いを尊重し、頼り合いながら生きていく。この家庭という意味は、家族が共に生活する家という空間がある点と、近い血縁関係の人々による生活共同体であると考えてみるならば、我々に示唆する意味は何だろうか? また、私たちが生きている複雑多様な国際関係に投げかける意味は何か、について考えてみる。

露朝首脳会談

 去る2月に行われた、ベトナム・ハノイ会談決裂以後に開かれた露朝首脳会談は、世界中の関心のもと4月25日、ウラジオストクで開かれた。

 記者たちによって、金正恩北朝鮮国務委員長とウラジーミル・プーチン大統領の出会いの場面や会談の過程は、新聞紙上を通じてよく知ることができた。

 執権7年目を迎えたロシアと北朝鮮は初の首脳会談を通して、トランプ政府によるビッグディールの圧迫を避け、非核化の議論や南北首脳会談における主導権を握ろうとする意図が含まれている。プーチン大統領は「力を合わせれば山をも動かすことができる」という北朝鮮のことわざを引用して、六者会合の必要性を強調した。

 この六者会合では、過去2005年に北朝鮮非核化の原則目標を入れた「9・19共同声明」が採択されたが、米国と北朝鮮は北朝鮮の核施設に対する検証・視察方法の意見の差異のために決裂した。これを再び問題提起したロシアの立場に対し、中国とアメリカがどのような反応を見せるかは、今後も見守ることにしよう。

君主論

 最近韓国に行って来ながら『君主論』という本を読んだ。いわゆる有名なニッコロ・マキャヴェッリが書いた本で、学生時代にも読んだことがあるが、君主たる者どうあるべきかを考えた。この本に対する評価は様々だが、ニッコロ・マキャヴェッリはイタリアの外交官であり政治家だった。彼の言う君主が持つべき要素についてもう一度考えてみた。そして、大衆と軍隊をよく治める強い君主の立場を念頭に置きながら、ハノイ会談とウラジオストク会談の結果を考察してみた。

 金委員長には、非核化と国際制裁を解決しなければいけないという焦燥感が見える。その問題においては余裕のあるプーチンは、六者会合において存在感を示すために提案をしたと見ることができる。彼の君主に対する認識を聞きながら、我々大韓民国はどんな道を行かなければならないのか考えてみた。

21世紀の覇権と地政学

 我々大韓民国は、まず地政学的な立場で考えてみなければならない。強大国の間に挟まれ、過去に植民地時代もあり、解放も経験した国である。ここで『地政学で読む世界覇権2030』という本を紹介したい。この本はピーター・ゼイハンの著書で、強大国になるための必然的条件がよく説明されており、善い暮らしをしたいならば、どんな国と関係を結ばなければならないかを間接的に示唆している。地政学は生まれながらに決められたものである。

 そのため、この環境において我々の選択すべきことをよく示唆している本である。この本を読んでみれば、米朝関係を良く解決すべきなのは北朝鮮だと考える。アメリカは急ぐ理由もないため、制裁強行の維持をすれば良いが、北朝鮮は自国の経済を解決し、住民たちの未来のための道を選択すべきであるが、この本は住民のためにどんな選択をしなければいけないかに対する参考資料になるだろう。

授受作用

 互いに良く授け、良く受ければ、夫婦も、家庭も、国家も全てが円満に上手くいくと思う。このことを一言で表現すれば「授受作用」と言える。私たちが共存し難いのは、自己中心的に何かを考える時だと思う。

 国際社会は力で存在する。言い換えれば、思想や価値観だけで動くことはできない。徹底的に自国の利益を中心として動くのが国際社会である。だからこそ、他国を真に認めて、互いに協力し合いながら生きていくべきである。

 「私達は、過去の痛みを清算しなければなければならない」と主張する人々もいる。しかし、真の治癒は何であるか考えてみなければならない。未来は家庭にかかっていると信じている。いくら強い国でも、健全な家庭がなければ、果たしてその国は強大国としての立場を守ることができるだろうか?

 真の君主ならば、色々な理由があろうとも、自国民が家庭の幸福を享受する道があるならば、その道を選択してあげなければならないと考える。永遠に変わることのない、自由と平和と統一と幸福を享受する道は、家庭の幸福を追求する国ではないだろうか。そのため、国家元首をはじめ、真の愛を分かち合う家庭運動がたくさん繰り広げられて、笑いがあふれる家庭と家庭が互いに連合して、国境を越える平和共存運動が繰り広げられることを望んでいる。

 

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