駐大阪大韓民国総領事館は10月6日、帝国ホテル大阪にて「韓半島情勢講演会~韓半島の情勢及び統一への提言~」と題し、シンポジウム形式で基調講演と討論の時間がもたれ、関係者ら170余名が参加しました。この主催である総領事館から第9連合会に参加要請があり、平和統一聯合からは会員35人が参加しました。
講演会では、李泰植(イ・テシク)元駐米大韓民国大使が『韓米関係、光復70周年を迎えて』と題し基調講演。続いて千英宇(チョン・ヨンウ)元駐イギリス大韓民国大使が『韓半島の統一、どのように準備すべきか』と題し基調講演。そして、東亜日報社東京支社の裴克仁(べ・グギン)支局長、静岡県立大学の奥薗秀樹准教授が討論者として参加しました。
李元駐米大韓民国大使は基調講演で、38度線で分断された経緯と6・25動乱の様子を説明しながら「統一のチャンスが3回あった。その時の韓国、日本、アメリカの役割を考えたら統一に対する3つの国の今後の役割は非常に大事である」と強調しました。
千元駐イギリス大韓民国大使は、「統一になったら実際に必要な準備は何だろうか。法律的な整理、軍事的な安定、行政権適用、緊急食糧収拾網、緊急医療保健システム、北朝鮮再開発計画実施、住民生計安定対策などを研究し討論しなければならない。それを考えたら統一費用の調達が一番容易な道である。中国人100万労働力、日本の北朝鮮に対する賠償などで国際的な開発をする。一番の心配は軍事的な安定化である。誤判が一番危険である。アメリカが大きな役割をしないといけない」と訴えました。
Q.朴大統領の訪米時、どのように対処するのか?
A.アメリカも中国も会話が可能ですから問題ない。(李泰植元駐米大韓民国大使)
Q.自衛隊の集団的自衛権は東アジア安保に役立つのか?
A.冷静に考えたら害にはならない。ただ、政治的な脈絡で韓国と日本がよく議論することが条件である。(千英宇 元駐イギリス大韓民国大使)
静岡県立大学 奥薗秀樹 准教授のコメント
アメリカの東アジア政策でその役割がだんだん薄くなった。その空白をどのように埋まるか? 戦後、中国の巨大さで建設的な対応して新しい秩序を要求している。アジア唯一の先進国である日本、韓国、中国のパワーバランスを維持しないといけない。
しかし最近の状態をなかなか受け止められない日本、謙遜にならないといけない韓国など、均衡ある観点でお互いに相手国の状況を理解することが大事。