賢仁会の一行は春を探しに、たつの市御津町の綾部山梅林の梅の花と園内にある古代渡来人の古墳群を3月14 日に訪れました。
文聖純平和統一聯合第16 連合会/兵庫会長代行も同行し、「春まだ浅し」の表現の当てはまる広大なひと目二万本、瀬戸内海の家島群島、淡路島等を望む梅林で代表的な「正玄塚」古墳の中に入ったりして楽しく一日を過ごしました。
播磨という地は古代より渡来人との関係が深い特殊な地であることはつとに有名でよく知られています。近辺には渡来人ゆかりの神社仏閣が(新羅の鶏足寺跡など)存在し、列島と半島の結びつきが深く感じられるのです。
なだらかな丘陵の山地に2 万本もの梅の木がどこまでも続いていました。折も良く観梅の催しで琴の演奏会が開かれ、聞こえてきたメロディはなんと「アリラン」でした。梅まつりに出会って「アリラン」を琴の生演奏を観られて聴けるとは全くの感激としか言いようがありません。
演奏された着物姿の老婦人に「どうして、アリランなのですか」とインタビューを試みると老婦人は「どなたが祀られているのか知りませんが、この古墳群にはアリランがよく似合うのです」との返事がありました。地元の人にとってはまさしく祖霊の眠る地であると言えます。この古墳群は約1500 年前のもので、横穴式石室を持つ非常に興味深い古墳群であるとのことでした。
観梅と古墳の散策後に茶話会を開きました。閉会の挨拶に賢仁会の幹事として曺小煥臨済僧・平和統一聯合兵庫副会長が「日本列島には、海のさざ波が打ち寄せるが如く半島からの人々の渡来があり、その中から列島の支配者(天皇)の誕生を見るに至ったことを忘れずに学ぶべきです」とのコメントがありました。