2009年9月13日、名古屋市伏見ライフプラザ鯱城ホールにて愛知三重創設5周年大会が800名の会場を満席にして盛大に執り行われた。南北統一への思いがさらに強くなる挨拶や講演で、参加者は新たな決意をした。
第1部は、平和統一聯合紹介映像が上映され、続けて一年間の各支部の活動報告。第2部では、金渙8連合会会長による主催者挨拶。「今や韓国は経済力が世界第11番目になりました。『我々は豊かになったから統一しなくてもいいじゃないか』という声が多くなっています。しかし、いかなる苦難があっても、それを乗り越えて統一しなければなりません。統一は7000万同胞の幸福のためであります。私利私欲を捨てて平和統一するのが平和統一聯合のモットーであります」。と述べた。
<金渙会長>
続いて、3人の地元議員らが議会の合間を縫って駆け付け祝辞を述べた。また、鄭時東中央本部会長は「我々の願いは在日の和合統一であり祖国の統一である。それが東洋と世界平和につながることを確信持っています。祖国統一を声高らかに叫んでまいりましょう」と力強く訴えた。
<鄭時東中央本部会長>
記念講演では宋榮錫博士が『南北統一は在日の使命』と題しての次のように語った。
「世界平和をもたらす思想について語ります。その平和の思想は南北統一の理念です。この理念は昔から大韓民国で時代ごとに伝えてきましたが、彼らが受け入れませんでした。却って多くの受難を受けました。しかし、今や世界は先が見えない状態になりました。大韓民国はじめ日本も米国も中国もロシアも、今後世界が、どこに行くべきかを考えても、一言でいえば『道が見えない』のであります。今の時はそういうときなのです。しかし、今は南北統一の時が近づいているのです。時が来ているのに準備ができていない、それが今の問題なのです。
韓国の南北統一は直接的に責任を持ってくれる国が米国と日本です。また、中国とロシアも責任を持たなければなりません。大韓民国の南北統一はその国だけでは出来ないのです。周りの国からサインをもらわなければなりません。周りの国からサインをもらえる雰囲気を作らなければなりません。
平和統一聯合ではその準備をしてきました。今まで準備した内容が全世界に切掛けをもたらします。我々は在日同胞から南北統一の門を開くべきだと思っています。文総裁は在日同胞が一つにならなければ南北統一は出来ないと言っておられます。故に5年前に平和統一聯合を創設したのです。
今日、民団と総連が同じ席に座っていることは奇跡であります。平和統一聯合創設以降、民団と総連は兄弟になりました。南北統一されるためには、その理念と思想がなければなりません。思想だけでは完全な問題解決になりません。これから話す内容は南北統一と世界平和の理念です。この内容は韓国人や日本人だけでなく全世界の人に語るべき内容です。もう既に全世界の人から『そうだ』と認められた内容です。
南北統一はどのように来るのか? 板門店の155マイルに地雷をなくして、そこに世界平和公園をつくる。文総裁が研究して支持しました。文鮮明総裁は常に5年、10年、15年後のことを全部見ておられます。今も3年後のことをずうっと話しておられます。その方が南北統一を成就なされるのです。その方が今時間を決められて3年4年後に南北の門を開くから、今準備しなさいというのです。
南北統一されると南も北も大変になるという評価があります。東西ドイツの統一の時、西ドイツのお金が8兆かかった。南北統一の場合その10倍の80兆がかかる。すると経済的に厳しくなる。経済的側面から考えると南北統一は出来ないという結論になる。人間の力では出来ない。しかし神様の力だと出来る。文総裁は何と言っておられるかと言いますと、板門店の155マイル。60年間一回も人が入ったことがない所に世界平和公園をつくる。するとそこに、貧しい国(アフリカや南米)の人を除いて、世界から40億人くらいの人が板門店を見る為に世界平和公園に来る。一人が1ドル使えば40億ドル、10ドル使えば400億ドル、100ドル使えば4000億ドル。お金がいっぱい入ってくる。そうすれば南北統一問題ない。心配しないで南北統一の為に、在日同胞から積極的に皆さんが支援して下さることをお願いします。創設7周年か8周年の時どうなっているでしょうか。見ていてください。米国と日本、韓国、中国、ロシアが一列に並ぶでしょう。そうならなければなりません。ならなければ神様がそうさせるでしょう。中国も生きる為にはその方向にならなければなりません。これらの国が一列に並べばそれで終わりです。南北統一も世界平和もすぐに出来ます。
インディアンは雨が降らなければ祈祷祭をやります。インディアンが祈祷祭すれば100%雨が降ります。何故でしょうか? それは雨が降るまで祈祷祭をずうっと捧げるからです。それと同じように我々も南北統一するまで集会したり祈祷祭したりしてやり続けなければなりません。」
その後、新役員の任命式、で3人の若手の副会長が金渙会長から任命状を授与された。
エンターテイメントでは、韓国人男性の迫力あるチャングと歌声のチャムソリ。
続けて、韓国婦人会で結成されたユリオモニ合唱団による合唱3曲と、ロレッタトリオによる楽器演奏4曲が披露された。非常に調和された歌声と繊細な弦楽器による演奏に会場が酔いしれていた。
<ユリオモニ合唱団>
<ロレッタトリオ>
その後、来賓と役員の方々が檀上に上がり全体が起立して手を取り合いながら統一の歌を歌い、最後に朱鎮台常任顧問の音頭でスローガンの三唱で閉会した。
<朱鎮台常任顧問 スローガンの三唱>
参加者からは「こういう会をやって頂くお陰で南北統一に対する薄れかけていた気持ちが再び湧き上がってきました。」「宋榮錫博士のインディアンの雨乞いの話を聞いて、南北統一するまで諦めてはいけないと思いました。」「初めてこの会に触れましたが、こんなに大勢の人が南北統一を思って頑張っているのを見ると自分も頑張ろうと思いました。こういう会があったらまた呼んでください。」など感想が述べられた。
(第8連合会 事務局)
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