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ハングルの創製原理

1) 母音の創製原理

訓民正音によると東洋哲学の天地陰陽説に基づいて
)天()地()人を形状化して基本母音を創った。

☞ 発音のコツ:「ㅏ」「ㅓ」「ㅗ」の順に練習しながら区別する。

基本母音

発音

唇の形

日本語と

発音対照

人の右(東)に天(太陽)があると明るくて 陽母音

ア[a] 口を大きく開いて 日本語の「あ」と同じ

人の左(西)に天(太 陽)があると暗くて陰母音

オ[eo] 口を大きく開いて 口を大きく開いて「お」と発音

地面の上に天(太陽)が上ると明るくて 陽母音

オ[o] 唇を丸めて 日本語の「お」と同じ

地面の下に天(太陽)が下がると暗くなり 陰母音

ウ[u] 唇を丸めて突き出すように [う]、[く]、[ぬ]のように

その形が平らなのは地をかたどっている。陰母音

ウ[eu] 唇を横にひいて 「ウサギ」、「うみ」までは口を突き出さない。

人が立っている形をかたどっている。中性母音

イ[i] 唇を横にひいて 日本語の「い」と同じ

 

「ㅏ,ㅗ」は陽母音(外へと拡張、上に上昇する陽の属性)、

「ㅓ,ㅜ, ㅡ」は陰母音(中へと収縮、下降する陰の属性がある)、

「ㅣ」は中性母音(どんな母音とも調和)、

韓国語には21の母音があります。

6個の基本母音をしっかり覚えておけば残りの15個の母音はすぐ覚えることができます。

 

2)子音の創製原理

訓民正音によると子音字は喉や口などの発声器官から出る音のイメージを形であらわして、5個の基本子音が作られました。同じ発声器官から出る音でも、異なる音はその基本子音に1画を加えて作りました。子音と母音の中に音声情報が入っているので声を出しながら体で覚えることが出来るようになっています。

子音:ㄱ ㄴ ㄷ ㄹ ㅁ ㅂ ㅅ ㅇ ㅈ ㅊ ㅋ ㅌ ㅍ ㅎ

5音 基本字 画を加える 発音の仕方
1) 牙音 아음 ㄱ→ㅋ 舌根が喉をふさぐ形
2) 舌音 설음 ㄴ→ㄷ→ㅌ 舌が上の歯茎に付く形
3) 唇音 순음 ㅁ→ㅂ→ㅍ 口の形
4) 歯音 치음 ㅅ→ㅈ→ㅊ 歯の形
5) 喉音 후음 ㅇ→ㅎ 喉の穴の形

『ハングルは音と文字が一対一で対応している』

ハングルは、いきなり頭に浮かんだ音・文字ではなく、万物を表す普遍的な宇宙の原理(陰陽五行説)を、徹底的に研究して作られた。風の音や鳴き声などの自然のすべての音は、ハングルで表記することが出来ると言う。音と文字が一致する。

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