異国の地で言葉にも苦労する中、久し振りに会った同国人との交流の機会は、何ものにも換えることが出来ない懐かしさと感動をもたらした。
7月26日(日)北海道連合会は、釧路・根室・帯広地域に在住する在日外国人家族に呼びかけ、多文化共生の集いを「日本一きれいな村」運動を進めている丹頂鶴の村、釧路管内鶴居村で行った。会場の鶴居グリンパークは、すぐ横を清流が流れ、公園内の芝生や周りの山々の深い緑に心がとても落ち着く。朝方までかなり強い雨が降って天気を心配したが、それも全く余計な心配だったと感じるほど素晴らしい青空が広がる。
今回参加した国際家庭は、日本人男性と韓国人女性の家庭(日韓家庭)、韓国人男性と日本人女性の家庭(韓日家庭)が5家庭だった。また、そのような趣旨に賛同して釧路ユネスコ代表の峯弘氏も駆けつけて下さり、励ましの挨拶をいただいた。北海道の最東端に位置する根室から2時間半かけて来られた趙さん、地元鶴居で乳牛農家として苦労する安さん、帯広で今ブームになっている食品の会社で頑張る金さんなどの韓国男性同士が、初めて会ったにもかかわらず、すぐに打ち解け母国の言葉で生き生きと話す姿を見ることは、実に感動的だ。普段口にはせずとも異国日本で多くの理不尽を感じながらの日常かもしれない。
会ではまず、「地域の為に少しでも出来ることは行おう」とのことで周辺のゴミ拾いを行った。日本一きれいな村運動を進めている所なので、拾うごみもほとんどないほど素晴らしく管理が行き届いた村であることをあらためて感じた。
<親子でゴミ拾い>
その後おいしいジンギスカンを囲みながらの楽しく談笑。今回は家族ぐるみでの交流だったので子供達も夏休みに入ったばかりの楽しい一日を楽しんでいた。
<ジンギスカン>
食事も一段落し、その後25カ国の国旗をビンゴカードにした「多文化共生ビンゴ」を行い、早くビンゴを達成した家庭にささやかな景品も贈られて交流会が終了した。
<多文化共生ビンゴ>
会の終了後、帯広に帰るメンバーと共に地元で酪農を営む安さん宅を訪問。牛舎も入れていただき、多くの牛達の世話をしながらご苦労する一端にも触れることができた。次回の再開を期して岐路に着いた。
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