【長生炭鉱の悲劇を今に伝える沖のピーヤ(通気口)】
8月23日、長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会が主催のもと、「宇部炭鉱巡りフィールドワーク」に平和統一聯合第11連合会山口県本部会員が4人参加した。全体は12人。
【東見初炭鉱犠牲者慰霊碑前で参加者一同】
この企画は、山口県宇部市にある長生炭鉱で1942年2月3日未明におきた水没事故(朝鮮人137名を含む183名が海の底に)の慰霊を行ってきたものだ。長生炭鉱をはじめ、宇部市内の朝鮮人強制連行の跡をたどりながら「過去の歴史的事実」にふれ、日本と朝鮮半島の友好・親善を進める機会とし、長生炭鉱水没事故犠牲者の追悼碑建立を理解して頂くというもの。
フィールドワークのコースは宇部市役所を出発し、宇部興産炭鉱跡(沖ノ山炭鉱・東見初炭鉱)→常盤公園(炭鉱記念館・昼食)→長生炭鉱跡地(西光寺)→追悼碑予定地→旧長生駅・旧慰霊碑・斜坑坑口跡・ピーヤ(坑内換気孔)跡→宇部市役所(解散)という順序。
【今も宇部興産内に残る立坑櫓】
今回のコースを案内して下さったのは刻む会代表の山口武信さん、事務局長の内岡さんと在日2世として北九州在住で朝鮮人強制連行の「語り部」として活躍されている裵東録さん。
【説明する刻む会代表】
【犠牲者の位牌】
参加したメンバーは、「歴史に埋もれた事実と深い悲しみの実態、現在、時の流れに風化しそうな現実を何とかしなければならないと感じた。このような現実を受け止めた上で南北統一とアジアの平和を目指すべきではないか。」と感想を述べた。
【海に浮かぶピーヤに向け慰霊の献花をする参加者たち】
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