韓国名所を見学
移動のバス内でセミナーも
「新しい韓流がここから始まる」というテーマを掲げて、在日韓国・朝鮮人・ニューカマー、日本人ら41人が、2010年5月21日~24日、韓国・江原道、ソウルの各地を巡りながら、FPU経済人交流会を行なった。
主催者の朴明盛団長は、「私たちはパーフェクトではない。話合うことで次に進める。」と説明した上で、「一期一会」の縁を強調。祖国統一の為の組織力強化と統一基金創設を説明した。また、参加者らの生活基盤が豊かになれるように激励した。FPU(平和統一聯合)としては、創設以来初めての異業種交流会となる。朴団長は、この経済人交流会を韓国八道及び日本国内で継続して行なっていく計画を発表した。
バスの移動中は平和統一大学が行なわれ、会長団による歴史講義、平和統一聯合創設の説明、金源植事務総長による「家庭経済から始まる経済談話」と「南北問題解決への道」の講義、先日行なわれた中国旅順における安重根義士殉国百周忌平和統一巡礼の会の活動報告、ビデオ「北と南の天使」、参加した在日長老たちの自分史、各企業のPRなどが行なわれた。
初日、江原道平昌郡龍平に到着した一行は、食事をしながらリゾート経営者からの韓国内3つのリゾートの共通会員権販売についての説明を受け、一日を終了した。
二日目は、ドラマ「冬のソナタ」で有名になった龍平ドラゴンバレーでゴンドラに乗り、ドラゴンピークの撮影スポットで記念写真を撮った。参加した婦人は「あの時の新鮮な気持ちが蘇りました。」と感想を述べた。豆腐料理店での昼食を楽しんだ後、一行は「高城統一展望台」へと向かった。
<北朝鮮側を見つめる仏像>
<北朝鮮側を見つめるマリア像>
<統一展望台にて>
おりしも、韓国海軍哨戒艦沈没事件で半島情勢の緊張が高まる時期ではあったが、家族連れや恋人たちが多く観光に来ていて、参加された李在洙福井県会長からは「この人たちは平和を謳歌しているから、南北統一が近い。もう戦争は望んでいないんだ。」とコメントした。一行はホテルに戻り、薛勇洙(ソルヨンス)教授の講義を聞いた。教授は対立する個人・団体間における「分母の拡大」を強調し、他者との共通認識や共通事項、共通感情などの共通分野の拡大が重要であると述べた。
三日目は、韓国の良妻賢母の鑑・申師任堂(シンサインダン)の家「烏竹軒」を訪問。一ヶ月分の雨という天候に見舞われたが、偉大な精神世界と教育熱心だった様子に参加者らは感動していた。
その後、海鮮料理のメウンタンを味わった一行はソウルへ移動し、世界遺産・昌徳宮(チャンドックン)を見学。夜には、韓国内の中小企業の経営者12人を迎えての姉妹結縁式と異業種交流会がもたれた。
<姉妹結縁>
四日目は、青瓦台を見学した後、一行は南大門市場で買い物を楽しんだ後、韓国世界日報(SEGYE TIMES)本社へ、表敬訪問。会社側から韓国のメディアの説明や、新聞社の報道内容、姿勢、受賞内容の説明があった後、地下五階にあるの印刷工場の見学をした。
在日として初めて韓国へ訪問した参加者からは、「見ること、聞くこと、みんな新しい知識だった。今まで人生が180度転換した。」と感想が述べられた。
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