大学教授などの知識人が集い合い、世界の様々な問題に対して研究する機関・世界平和教授アカデミーが、1月21日東京都新宿区の会場で「朝鮮半島の南北統一論」と題してセミナーを開催し、平和統一聯合の宋幸哲事務総長も参加するなかで、関係者13人が参加しました。
セミナーでは、朝鮮半島と周辺諸国(中国・ロシア・日本・アメリカ)との関係から見た南北統一論が語られ、韓国の歴代大統領の統一法案と北朝鮮の統一法案を比較しながら、アメリカと日本の役割について強調されました。また、中国は朝鮮半島の国境線で自由主義陣営の軍と直接対峙することを避けようとする国家戦略の関係から、北朝鮮が水爆実験で国際社会から非難されようとも、北朝鮮を緩衝地帯として手放すことができないパワーバランスについて説明されながら、韓国主体の統一を願っておらず、北朝鮮を保護している立場であるとの見解を示されました。日本の立場としては、北朝鮮と国交回復がなされていない現状の中で、拉致問題を追求するだけでは進まないので、アメリカを前面にした取組みが良いとの意見も発表されました。
参加した宋事務総長は「研究された内容に大変刺激を受けました。しかし、今後の方向性について朝鮮半島自身がどのような方向性を持てば良いかについては不足さを感じました。この件については、2月1日にセミナーを開催いたしますので、ぜひ皆さんお越し下さい」とコメントしました。
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