平和統一聯合第11連合会「対馬・日韓トンネル視察ツアー」が7月15日、16日にかけて開催され、対馬の日韓トンネル建設現場などを視察した。参加者は在日と日本人合わせて26人が参加した。
15日は広島市内から大型バスで出発。山口県下関市にある平家と共に入水した安徳天皇の稜墓を見学し、合わせて赤間神宮に参拝した。その後、関門海峡を渡り、九州の門司レトロ地区を散策した。門司レトロ地区は大正時代の西洋モダン建設が残されている所で、風光明媚な観光地である。続いて博多市内を散策した後に、博多埠頭から九州郵船フェリーにて16日未明に長崎県・対馬の厳原港に到着した。
16日朝方に対馬の厳原町小浦の一般財団法人「国際ハイウエイ財団・対馬事務所」を訪問、内山勝乃所長から日韓トンネルの建設について話を聞いた。内山所長は「今年から本格的に調査斜坑の建設に取り掛かれるのではないかと思います。これまでにボーリングなど地質調査はすんでいるので財力さえあればスタートできるのです。長崎県では日韓トンネル推進協議会もでき、良い流れとなっています」と話していた。
ツアー一行も対馬日韓トンネル建設現場まで、現地視察し、ボーリング跡や建設現場の建設機械をつかった整地化などを見学し、記念写真を撮った。その後、一行は「長崎県立対馬民族資料館」を訪問、対馬厳原町観光課のガイドから常設展示の説明を受けた。
資料館の中には当時、在日2世の少年が発見した塔ノ首遺跡や広形銅矛など古代の遺跡や鎌倉時代から幕末までの藩主の宗家の日朝貿易の貴重な文書が残されている。その後、宗家の墓所がある「万松院」を見学。ガイドから「日朝貿易や豊臣秀吉の時代に日本と朝鮮の関係が悪くなった以後、徳川家康の時代に朝鮮通信使交流に宗家が苦労した」という話を聞いた。一行はその後、対馬を離れ、ジェットビーナスにて博多港へ着いた。博多港からはまた観光バスで、広島に到着した。
在日の方の感想では「対馬で日本と韓国を結ぶ日韓トンネルの準備がなされている事は、日本と韓国の友好のために重要」と話していた。
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