秋晴れの天気に恵まれた11月3日、茨城朝鮮初中高級学校で、「ウリハッキョバザー」が開催された。
学校も今年、創立60周年を迎え、近年、毎年行われているバザーも地元にすっかり定着し、たくさんの人でにぎわっている。平和統一聯合第3連合会の茨城メンバーも、友好を兼ねて毎年楽しみに訪問し、今年も参加してきた。学校の先生方とも顔なじみとなり、再会を喜ぶことができた。
毎年感動するのは、体育館で行われる生徒たちの文化公演である。舞踊や歌、楽器演奏の出し物だが、よく練習も重ねられていて、とてもレベルが高い。皆、舞台にくぎづけとなってしまい、拍手喝采である。最後に、生徒の一人が代表挨拶をした。「これからも、日本の皆様と交流を深め、ともに生きて参ります。今日は、ありがとうございました」と。
拉致問題のため、朝鮮学校が高校無償化の対象から、はずされたりと、生徒たちは日本社会で肩身の狭い思いをしながら生きている。そこで、学校側も本国の北朝鮮ばかりを頼らず、日本人とともに生きていく道を選択し努力されている。純粋で将来に夢や希望をもつ生徒の姿は、日本の学校の生徒たちと少しも変わらない。私たちも政治的な偏見ではなく、正しく学校と生徒たちを見つめて理解しあう必要があるだろう。
公演を終えた生徒たちの、すがすがしい笑顔に見送られて、私たちも帰路についた。
記事 角田
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