総心情同族圏平和統一大会での文鮮明総裁特別講演
尊敬する韓民族の兄弟姉妹の皆様。今日、皆様は一生で一番貴く意義深い因縁をもとめ、この場に来られました。人はだれでも一生を過ごしながら、各種各様の因縁を結んで生きていくはずです。また、因縁を通して上下前後に多様な関係を結び、そのような関係のなかで喜怒哀楽を体験しながら生きています。

しかし、今日皆様はよく日常生活のなかで結んで生きているそのような通常的な因縁を探してきたのではありません。天運に助けてもらっている皆様は自身も知らないあいだに、縦的には天に軸を立て、横的には血縁で結ばれた兄弟姉妹たちを探し、第2の生を出発しなければならない歴史的な瞬間を迎えています。一緒に嶺南と湖南が、そして民団と総連の永遠なる和合と統一の種を植える歴史的事件を創出する偉大な使命を持って、この場に来られました。自分の意思であれ、他人の意思であれ、今日皆様は歴史的で摂理的な現場に立っています。決して偶然ではありません。皆様の善なる先祖たちが総動員され皆様の足をこの歴史的な現場に向かわせたのです。

 

嶺南と湖南

【嶺南・湖南、民団・総連の永遠なる和合と統一の種を植える瞬間】

 

皆様は毎日、毎瞬間、皆様の生活を点検して生きなければなりません。学生時代に試験問題を前にしてその答えが「○」か「×」か分からず、どぎまぎした経験があるはずです。皆様の一生も同じです。数え切れないほど変化無双に展開する皆様の日常生活の中で毎瞬間、皆様自身が皆様の生活を「○」と「×」の概念で分析し点検して採点をする生活をしてみなさいという意味です。

皆様、皆様の心の中に嶺-湖南間の葛藤や、歴史的なわだかまりがまだ残っているなら、皆様の姿は「×」や、へこんだ「○」だということは明らかです。一つの血統をもつ民族の崇高な伝統と位相を忘れて、祖国分断の悲しみを異国の地、日本までも再現する民団と総連の対立の壁をそのまま放置しなければならないのですか? 皆様の心の中の対立の壁が残っている限り、皆様の姿は目立って異質な「○」や「×」の姿で残るのです。まず、心の壁を崩して捨ててください。半世紀以上離別して千辛万苦の末に出会った兄弟姉妹のように、抱きあって徹夜し、歓喜と感激の涙を流して、天民の誇りと立場を探し立ててください。

皆様は今、新しい時代を迎えどのような姿勢を持たなければならないのでしょうか? 祖国光復のために覚悟と信念をもっと深く、もっと力強く心の中に燃やさなければなりません。6千年の間、神様が待ち望んだ祖国を創建する旗手になり、先鋒に立つ精鋭部隊の一員として開拓者になる使命を切実に感じて責任者的な自負心を持って行かなければなりません。食べたり寝たりする一切の生活が、祖国創建のためのものにならなければならないと言うことです。

皆様は今日この場になぜ来られたかをもう一度深く考えてみてください。主催者側の招待を受け、好奇心半分、真心半分でセミナーに参加するためですか? 自分の意思であれ、他人の意思であれ、皆様はいま、天の召命を受けました。この場に立つ、Rev.Moonが16歳の青年のときに、いきなり天命を受け、神様を解放-釈放してさしあげ、人類をサタンの拘束から救うために、80の生涯を血と汗と涙の路程を歩いてきたのです。皆様も今は超地域的で超思想的な次元の解放と安着のために崇高な御旨となる祖国統一の聖業を完遂しなければなりません。

皆様! 東方の天に燦燦と浮かび上がる太陽と一緒に、天運が全世界を照らしています。数千、数万年の間、覆われていた闇の幕がついに晴れています。皆様の胸の中にはすでに天命が根を下ろしています。避けられない宿命の道です。勇気を出して立ってください。『死のうとするものは生き、生きようとするものは死ぬ』と語られたイエス様の教えが何を意味するか確実に体験できるときが来ます。Rev.Moonや皆様は例外なく、いつかは霊界に入ることになります。生命を捧げて、祖国統一の聖業を達成して、神様の創造理想の平和王国をこの地球の上に必ず創建しなければならないという悲壮な覚悟を持たなければなりません。

2004年11月8日 在日同胞祖国訪問プロジェクト

「総心情同族圏平和統一大会」での文鮮明総裁メッセージより抜粋